ホテルみたいな寝室にする方法

(2017年8月にもこのタイトルでブログを書いたのですが
2021年時点でわたしが思う「ホテルみたいな寝室にする方法」を
具体的に書いてみました。)

ホテルみたいなベッドルームにしたいという方が
一定数いらっしゃいます。

ホテルみたいなとは
どんなベッドルームのことでしょうか。

まず、ホテルといってもいろいろありますよね。
私のお客様は
いわゆるシティホテルや、リゾートホテル、
海外でステイしたこじんまりとしたホテルをイメージして
「ホテルのような寝室」とおっしゃいます。
他にラグジュアリーホテル、クラッシックなホテルをイメージされる方もいらっしゃいます。
(余談:個人的に私は非日常を味わえるクラシカルなホテルが好きです)

ホテルではない宿泊施設、例えば民泊やゲストハウス、B&Bは、
個性的だったり家庭的なインテリアになっていて、それらも含めれば
ホテルライクなインテリア性は多種多様に広がっています。

なので、一概にホテルライクなインテリアはこう!とは言えないのですが
お客さまから「ホテルライクな寝室にするにはどうしたらいいですか」と問われたときに
お答えすることを今日は書こうと思います。

 

下の絵は、ホテルライクな寝室の説明用にささっと描いたスケッチです。
(ちなみにこういうスケッチは私の場合すごく小さく書きます。この絵で10㎝四方に収まる程度。なので線が太いのです(^^;))


ホテルライクな寝室づくりのポイントは

①床は木質系よりカーペット
②ベッドヘッド側に窓を設けない
③シーツやデュベカバーを白にする ピローはホテルサイズ
④壁にアートを掛ける
⑤ブラインドよりカーテン

⑥主照明は思い切って無くし、ブラケットライトまたはスタンドライト、フットライトのみとする

それぞれ簡単に説明しますね。

①ホテルの床は圧倒的にカーペット敷きが多いです。カーペットには吸音効果や衝撃を和らげる効果があるからです。上質なウールのカーペットをお勧めしたいのですが、結局フローリングにされる方が多いのは否めません(^^;) 
②よほど広いホテルの部屋でない限り、窓は一方向。ベッドヘッド側には窓が無いのが普通。
窓があることで外部の音や光の影響を受けやすく、安眠を妨げる要因になります。新築の際は間取りと同時にベッド配置を吟味してください。

③白がスタンダード。ホテルサイズのピローは実際に使わなくていいので(飾りでいいので)用意してください。
④アートはマストです。
⑤裏地をつけ遮光性を持たせたカーテンが良い。腰窓でも床まで下げる。

⑥ホテルライクな寝室の照明で
 ※照明を天井に一灯だけ
 ※ダウンライトいっぱい
この二つはNGです。
 ※間接照明に関しては意見が分かれるところだと私は思っていて
すっきりと整然とした寝室が好みなら取り入れるといいと思います。
一方で海外の古いホテルの雰囲気にしたい場合は
フロアランプやブラケットライトを数台使って、小さい明かりを組み合わせることをお勧めします。

事例
ラグジュアリーホテルのような寝室
(間接照明によるアッパーライトとブラケットライトによる手元灯)

事例
カジュアルなシティホテルのような寝室

(ブラケットライトと足元にダウンライト)

事例
リゾートホテルのような寝室

(火打ち梁を利用した間接照明と足元を照らすダウンライト。ダウンライトはグレアレスタイプで。)

あれ?マストと言っておきながらアートが飾られている写真が無いことに今気が付きました(^^;)

事例
アートを壁にかけたシティホテルのような寝室

(窓を真ん中ではなく左右に振り分け、壁の中央にアートスペースを設けています。間取りの設計段階から窓と壁量、ベッド、照明、アートを計画しています。)

もう一つ、ホテルライクな寝室にお勧めするのは
⑦前室またはそれに準じるスペースを設ける
です。

⑦については改めて
お伝えしようと思います。

え?いつも話が長い?
大変失礼いたしました~~~~(笑)

では今日はこの辺でm(__)m

 

モデルハウスのベッドメイキング

モデルハウスの寝室のスタイリングで
ベッドメイキングをどのようにするかは重要です。コーディネートの肝といってもいいくらいに。
以前はベッドカバーでベッドを覆うのが主流でした。
今でもそういうスタイリングはありますが
すこし気取った感じがして
今風ではないような気がします。

私はここ数年、ベッドルームはデュベスタイルでスタイリングしています。
デュベスタイルというのは、ベッドカバーで覆い隠すのではなく、
お布団(デュベ)にデュベカバーをかけ、マットレスの上にかぶせるスタイルのこと。
日本人にはなじみやすいスタイルです。

デュベスタイルにするとき、見栄えをよくするために私がしていることは
大きめの掛布団を選ぶということです。
例えばベッドがダブルベッド(幅が140センチから150センチくらいが多い)の場合なら、布団はクイーンサイズ(幅210センチから220センチ)にするというように。
そうするとこんな感じになります。





お布団はワンサイズ大きめにするといい感じ♡
と私は思うのですが皆さんはどう思われますか?

この方法はいろんな事例やショップのディスプレイを観察して
たどり着いた方法で
決してこれが正しいということではありません。
ホテルのデュベスタイルとも少し違います。
(ホテルの場合、デュベをマットレスの下に入れ込むこともあります)

インテリアの様式やコンセプトによっても方法はいろいろあります。

ベッドメイキングの参考になれば幸いです。

ちょっとの工夫でオーダーメイド感がアップするカーテン。

今日はちょっとの工夫でオーダーメイド感がアップするカーテンの話し。

このカーテンは生地を選ぶとともに
次のことを指示しています。

・ひだは2倍ひだ ギャザー寄せ
・ギャザー上部30ミリ耳立てとする
・仕上がり上部から300ミリで生地切り替え(同シリーズ同価格)
・裾は三つ折り(小)
・裾は100ミリ長くする
・タッセルは舟形 上部の生地で作成とする

で、納期はどのくらいかかるか、金額はいくらか、など聞いて
カーテン総額で予算内になるように調整しています。

特別なことはしていません。コーディネーターなら普通によくやることなんです。
このような無地の生地でも、少し指示を加えることでオーダーメイド感がアップします。
コーディネーターを利用するメリットはこういうところにもあるんです。

私は、空間の中でカーテンが他のアイテムと相まって良い仕事をするように生地やスタイルを決めています。
この展示場をご覧いただければ、なぜこのスタイルでこの色なのか、わかっていただけると思います。
オープンしたら施工事例としてアップしますのでどうぞご覧くださいね。

お部屋のカーテン、展示場のコーディネートのご依頼など
お待ちしています(^.^)