建築化照明

本日もフェブリエのブログにお越しいただきありがとうございます(^^)

先日、インテリアコーディネーター向けの照明セミナーに参加しました。
私は照明のセミナーにはよく出かけていきます。
照明計画をするのが好きですし、あたらしい情報を得たいと思ってなるべく参加するようにしています。

照明計画というのは、照明器具を選ぶことではありません。
もちろんそれも大事ですが、それ以前に
どこにどんなあかりを配置するか、ということを考えるのが照明計画です。

どんな部屋にしたいか=どんなあかりにしたいか
っていうくらい、インテリアコーディネートにおいて、あかりってとっても大事なんですよ。

近頃は、非住宅系の照明テクニックを住宅に取り入れている例をよく見るようになりました。おうちカフェとかおうちサロンとか、あるいはインダストリアル系インテリアなど
住宅のなかに非住宅要素を取り入れるインテリアが流行っているからなのかもしれませんが、以前よりずっと住宅と非住宅の境界線がなくなってきたように思います。

照明を組み込んで壁ごとひからせていたり、光の色が徐々に変化する照明器具を取り入れていたり、ペンダントライトをたくさんぶら下げてみたり、多いですよね。

そして相変わらず人気なのが「建築化照明」です。
今日は建築化照明についてほんの少し、書いてみようと思います。

「建築化照明」というのは、建築躯体と一体になった照明のことをいいます。
いろんな種類があるのですが、私の事例からご紹介しますね。

寝室です。枕元の壁をふかして、上部に器具を組み込んでいます。
器具を躯体の中に隠して光だけを見せています。これが建築化照明の一つの例です。


この手法は、柔らかな光でまぶしさを感じにくく、目に優しいという特徴があります。

図解するとこうです。


この場合、AとBの寸法によって、ひかりの広がり方が違います。
その違いで、空間の雰囲気が変わります。


ざっくり言うとこうです。

ひかりの出口を狭くすれば、ひかりは線のようにシャープに光ります。
緊張感や非日常感を表したければ、こういう線状の照明がいいと思います。

ひかりの出口を広めにとれば、ひかりはふんわりと柔らかく広がります。
明るさ感や広がり感を表したいなら、広めにとればいいと思います。

建築化照明にはほかにもいろんな種類があります。
そのどれもが、実は計算された数値によって配置が決まります。
上の図のような寸法A、Bのみならず、CもDもEもあるのです。

下の写真は、ひかりとひかりの間に影ができてしまった例です。


円に囲んだ箇所、光が途切れていますね。

これは、下図のAのように
器具と壁、器具と器具の離れを同じ寸法(a)に配置したためできた影です。


Bのように、器具と器具をくっつけて、離れを壁側にとれば、中央に影はできません。
この場合bの寸法は100ミリから150ミリがベストです。

建築化照明を効果的に取り入れるには、数値がとっても大事です。
なるべく早い段階、間取りを決める前に、設計士やインテリアコーディネーターに要望することをお勧めします。

【建築化照明を取り入れる際のポイント】

※調光タイプの器具にする。
※ほかの器具と併用する。 ダウンライトやブラケットライト、スタンドライトなど。
※建築設計段階で設計士に相談する。

建築化照明で、空間に光のグラデーションが広がるさまは本当に素敵です。
新築やリフォームの際に是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

フェヴリエは照明計画のご相談も承ります(^^♪
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février interior coordination&supply

 


「女子100人委員会」協賛加盟店になりました。

本日もフェヴリエのBLOGへお越しいただきありがとうございます。

フェヴリエは、
株式会社のびあが運営している女子のためのコミュニティサイト
「女子100人委員会」の協賛加盟店になりました。

せっかく加盟店になったので、OLさんやママさんたちのランチ会で話題にのぼるような、ためになるインテリア情報を発信していきます。

そして子離れ世代へ、私が今まさにその世代なのですが、
自分らしいインテリアでオトナの暮らしをたのしむ
そういうインテリアの提案に力を入れていきます。

さて。
女子100人委員会の協賛加盟店になるにあたり、〇〇ピクセルのサイズで広告バナーを作ってね、と言われ、

どうしよう、ロゴとかまだないし。。。とりあえず、どうにかやってみよう。。。

と、一日がかりで作った人生初「広告バナー」がこれ!


上段左です

なんて控えめなバナー広告(笑)

のびあ会員さんには特典として割引やサービスをご用意しています。
詳細は「女子100人委員会」のサイトをご覧くださいませ。

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苦労を買う。

フクロウの置物をいただきました。
アクタスさんが「酉年」にちなんで、初売りで配ったものらしいです。
フクロウは当て字で不苦労と書いたりするんですね。
苦労のない、平穏な年になりますようにという
お守りの置物らしいです。ありがたいことです。

苦労といえば。
私は苦労のない仕事なんてないと思います。無かったです。
いつもどんな仕事でも、必ずと言っていいほど苦労してきました。
小さな苦労もあれば大きな苦労もありました。
あえて苦労をしてきたように思います。

お客様の夢や希望を叶えてあげたい、でも。でも。でも、、、と、コスト(=ご予算)に行きつくことが多々あります。
予算の中でどうにかしたい、とまず考えます。そういうプランを作ります。予算内での最高の提案ができたと思っても、ご納得いただけないこともありました。報われない苦労でした。
でも、この苦労ってやつは、必ずいつか役に立ちますね。何度も経験済みなので断言できます。

「苦労は買ってでもしろ」っていいますが、本当にそうだと思います。

ちょうど一年まえになるでしょうか。
ハウスメーカー所属ICとしての物件が、のこり数件となり、
そのうちの1件のお引き渡しの日。
インテリアの写真を撮っていると、ハウスメーカーの担当者がこんなことを言ってくださいました。

「綱木さん、この家、コスパがとてもいいですね!お客さんもすごく喜んでいますよ。」

私はこの言葉がとても胸にしみました。
とても嬉しかったです。

コストがあろうとなかろうと
コストパフォーマンスを良くすることって大事です。

例えば、壁の一面だけ壁紙を変える。
今じゃ当たり前ですが、これを初めてやった時、今から20年以上前ですが、工事サイドから反対されました。
私はお客様のために、なにか工夫をしたかったのです。お金を掛けずに差別化できることを探して、壁の一面を変えるという策に行きついたのですが、当時はまだ一般的ではありませんでした。

でも、やりました。
お客様からとても喜んでいただけたし、出来上がったお部屋を見て
ハウスメーカーの担当者から、「工夫してくれてありがとう」と言ってもらえました。

また、カーテンにおいても
どのように生地を使ったらコストを掛けずにデザインカーテンができるかを考えてプランし、縫製に見積もり依頼したら
「このデザイン、コスパいいですねぇ。」と言ってもらい、心の中でガッツポーズしたこともありました。

コストを掛ければ、素敵なインテリアになります。
コストを掛けない方法で、素敵にすることもできます。
どちらの場合も、かかったコストなりなのか、コスト以上に良いのかというのが
コーディネートの力の差なんじゃないか、と思います。

インテリアコーディネーターの仕事って
コスト以上の良さを表現したいと考えてプランするから苦労が尽きないのだと思います。

その苦労をわざわざ買うんです。好きだから。この仕事が。(笑)

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本日はシンプルな内容でした。いかがでしたでしょうか。
またお越しくださいね。