ポンポンは画竜点睛の如し。

本日もフェブリエのBLOGにお越しいただきありがとうございます。

寒いです、盛岡。
皆さんのところはどうですか?もうお花とか咲いていたりします?
温暖な気候の土地で暮らしたいなあ。。。この時期になると毎年思います。
岩手県人歴の長い私ですが、雪と寒さとは全然仲良くなれません。(笑)

さて。
本日のBLOGは家具搬入のことを書こうと思います。

と、その前に。
フェヴリエでは、インテリアコーディネートの最初の段階で、家具配置を考えます。家具を買う買わないは関係なく、家具の配置をプランすることはインテリアを考えていくうえでとても大事なことです。なので必ず家具配置を平面図に落とし込みます。カラースキームや照明配線計画はそのあとです。なぜ家具配置が大事か、ということはフェヴリエ企画「インテリアコーディネートレッスン」(準備中)でお伝えしたいと思います。
(インテリアコーディネートレッスン、いつやるの?今でしょっ。とか言いながら準備中です。)

家具搬入に話を戻します。(^^;)

当たり前ですが、家具搬入は業者さんがやります。
フェヴリエでは、配送、搬入、組み立て、設置、残材処理までを配送業者さんに一括で依頼します。メーカーさんが手配してくれることがほとんどですが、そのメーカーの家具の組み立てに慣れている業者さんが来てくれるので安心です。この場合、お客様へのお見積もりには「家具配送・設置・残材処理費」と計上します。これは実費です。私の利益は乗っけません。
だからというわけではありませんが、私は作業には手を出しません。
そのかわり、口は出します。(笑)

そうなんです。手は出しませんが、インテリアコーディネーターが何もしないで、何も考えないで職人さんの仕事をただ見ているなんてことはありません。
この現場は、配送業者さん2名とメーカーの担当者さんの計3名で搬入設置をしてくださいました。メーカーさんがいつも現場にいらっしゃるとは限らないのですが、この時はわざわざ東京からお越し下さいまして大変ありがたいことでした。この時のメーカーさんの配送業者さんへの指示の仕方を私はずっと見ていました。聞いていました。これは現場で見ることができたちょっといいハナシで、次から私も真似しようと思ったことでした。

空いた時間で搬入・設置の過程を写真を撮ったりもします。
ソファが組みあがる前のバラバラの状態って、なかなか見ることがありませんからね。

ところで。私はいつも家具の納品日が近づいてくると
メーカーさんと業者さんに「配置指示図」をメールするようにしています。
たぶん他のインテリアコーディネーターもやっていることだと思いますが、このひと手間ってとても大事なことです。

業者さんは「配置指示図」を見ながら、搬入経路を確認し、搬入する順番をあらかじめ決めてから作業に取り掛かります。そうすることで作業効率が上がります。
インテリアコーディネーターは現場ではほとんど何もできませんので、こうした段取りをきちんとすることで実は役に立っているのです。(と思っています。)

そしていよいよセッティング。
「配置指示書」のとおり、家具が配置されていきます。

業者さん 「ソファの置き方はこうでいいですね?」
私    「OKです。微調整は後で。どんどん並べてください。」

業者さん 「位置はどうです?」
私    「右に10センチ、手前に20センチ動かしてください。」

業者さん 「クッションの置き方はこれでいいですか?」
私    「OKです。(いい感じ~)」

設置が決まったら、最後にする儀式というのがあります。
それは、名付けて

クッションポンポンの儀  といいます。

置きクッションをポンポンっとたたいて中に空気を入れながら形を整える儀式です。
これをやらないと
「画竜点睛を欠く」ってやつです。それくらい大事な儀式です。

たぶん、クッションをお納めするとき、インテリアコーディネーターなら誰もがやっていることなんじゃないかな、と思います。ポンポンって。気持ちいいんです、これやるの(笑)

 

 

こうやって、他の家具も無事に搬入設置をし、掃除をして作業は終わります。
この時点ではまだお客様はお部屋を見ていません。
出来上がったお部屋を見渡し、喜んでもらえるといいなあと思いながら
最後にもう一度、ゴミが落ちていないかなどチェックして現場を離れます。

 

このソファはarflex(アルフレックス)というメーカーのものなのですが、arflexの中でも2番目ぐらいに重たいソファなのだそうです。それを聞いてちょっと驚きました。
なぜならこの案件ではソファだけでなく、テレビボードやダイニングテーブルも、テーパーがかかった「薄い、細い」「シュッとしたデザイン」のものを選んでいるからです。
薄くてシュッとしたデザインの家具が、実はものすごく「重い」という事実。

見た目は山崎賢人、中身は高倉健、みたいなことでしょうか。(ちゃうか?)

見えないところにもメーカーの知恵や技術が、人の手が、お金が、かかっているのですね。

いかがでしたでしょうか。クッションポンポンの儀、ぜひ覚えてくださいね。
家具の搬入でまだあと2回くらいはブログを書けそうです(笑)

この案件は新築のマンションをリノベーションしたという、大変贅沢な案件です。
全貌は、近いうちにWORKSにアップします。
人気のスワンチェアも入っています。お楽しみにー!



追:
このメガネの柄のクッションはプレゼントとして差し上げたもの。
表はメガネ柄、裏はグリーンのベルベットで、気分で変えられるようリバーシブル仕様になっています。
シュッとした男性のお部屋に似合うと思います(笑)
バレンタインのプレゼントにいかがでしょう。
オーダー品ですが、まだぎりぎり間に合いま・・・・せん(^^;)。たぶん間に合いません。
フェヴリエに一個だけ在庫があります。
クッションが気になる方、または家具についてのお問い合わせはこちらから。
お気軽にどうぞ。

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本日もお読みいただきありがとうございました。
ランキング3位です。2位ははるか遠い。地球の裏側ぐらい遠いです~(笑)

 

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